東京晴海LC例会訪問報告書 6月22日
6月22日(水曜)18:30~19:30。東京晴海ライオンズクラブの6月第2例会を訪問しました。
会場は築地本願寺の第一伝道会館・振風道場。今期最後の例会を見学させていただきました。
設立57年の歴史を持つこのクラブの今日の例会参加者は7名。
限られたメンバー数の中ではありましたが、基本に忠実にしっかりと次第に則ってすべての内容をきっちりとセオリー通りに実行されていました。
とても真面目で誠実なクラブというのが第一印象です。
案内され、着席すると、そこには次第の他にさりげなくクオ・カードが置かれていました。
カードの表は誰かの風景画の清々しい油絵が印刷されたものでした。
実は、このクオ・カードこそ、晴海ライオンズクラブのアクティビティの1つを語っていたのです。
「口と足(で描く)絵画展」は、自立を目指す障がい画家たちにより年に1度開催されるもの。
その移動費や展示場の夜間警備などの支援が晴海ライオンズクラブの継続アクティビティの1つでした。
クラブ設立55周年の記念に、絵画展作品から選んだ1つの作品をプリントして200枚作成したこのクオ・カード。
これを献血活動の際、献血提供者に参加賞として渡している、とのことでした。
つまり、このカード作成は、口と手で描く絵画展の告知、採用された作者たちへの誇りと勇気づけ、献血活動支援の3つのアクティビティを生み出していることになります。
もう1つの柱となるアクティビティは、15年近く継続している中央区の青少年野球全16チームへの支援です。
野球ボールを全チームに1ダースずつ提供することから、果てはユニフォームを全チームに28着ずつ提供したこともありました。
この青少年野球チームに関する年間活動費は¥370,000。
限られたクラブ人数の中で活動費の源は?と問うと、長年の積み重ねで構築された大きな額の潤沢な活動原資。
これに加えて現メンバー各位のドネーションから捻出。クラブの年会費は¥140,000(例会飲食代は参加者だけ別負担)と決して高くない。
この中から毎年の事業費¥500,000のうち、約¥400,000はメンバーの都度のドネーションによるものとのことですから、メンバー各位の奉仕活動への熱い思いの強さが感じられます。
この日の例会は、今期最後なので新旧役員引継ぎ例会でもありました。
現3役から次期3役へバッチが渡される儀式、現会長の挨拶で始まった例会は、引き継がれた儀式を境に、例会進行役が、次期会長・幹事に変わりました。
まさに、襷が引き継がれた瞬間でした。クラブの通帳類もしっかりと皆の前で次期会計に渡されていました。
最後に皆様に一番思い出に残るアクティビティは?と尋ねると、30年以上前、菅原ガバナー期にラオスに学校を作ったことだと。
その時はタイ通貨バーツの上昇など思わぬハプニングも。
クラブ活動費に加えてLCIFから$35,000出していただき、実現した大きなプロジェクトだった。
更に、無断駐輪で山積みになった中古自転車230台をコンテナ船で送ったことも。
現在、ラオスとはコンタクトは途切れたものの、是非再訪したいとの希望が出ていました。
阪神淡路大震災の時には、発生から数日後に¥6,000,000を現地に送金した速やかなアクションも実現されました。
このようなフットワークの軽さと奉仕活動の真髄が先達メンバーからしっかりと引き継がれ、その精神は衰えることなく益々強固に健在している様子が伺えました。
古い良き時代のライオンズクラブの誇りと自覚、この1本ピンと筋が通った晴海ライオンズクラブは、3年後に設立60周年を迎えます。
60周年記念ではどんな記念事業を遂行されるのでしょうか?きっと、私たち後輩に範を示してくださるような活動計画である違いないことでしょう。
その時を楽しみに思い描きながら、皆さまのお見送りの中、帰路につきました。
晴海ライオンズクラブの皆様、たくさんのお話し、お気遣い、ありがとうございました。
心からお礼申し上げます。
ご意見伺い隊 10R1Z 東京渋谷ライオンズクラブ L北岡知子